女子高講師の手ぶら旅行記

好きな航空会社はフィンエアー、好きな空港はヘルシンキ・ヴァンター空港です。

女子高での指導例 オンラインスケッチ旅行のすゝめ

こんにちわ。今回は僕の授業で展開しているオンラインスケッチ旅行の指導例・学習例を紹介します。(昨日までタイトルでは「ススメ」としていたのを今回は「すゝめ」としてみました)

 

 

オンラインスケッチ旅行の考え方が生まれるまで

 

Googleストリートビューや、Wikipediaコモンズなどから、気に入った風景を選び、トレースしながら、陰影をつけて、鉛筆作品として仕上げるというのを僕の授業やっています。

 

f:id:haata:20200406043816p:image

授業風景(モザイク多め)

 

きっかけは修学旅行の事前学習でした。

ヨーロッパや北米に修学旅行へ行くようになって、現地での過ごし方はもちろんですが、「旅は3度楽しい」ですから、行く前と、帰ってきてからも何かしらの方法で授業に絡めたい。

行く前に現地のことを調べてクラスでプレゼンしたり、文化祭で展示コーナーを作ったり、旅に持っていくしおりを作ったり、していました。それとは別に、旅先での注意点、過ごし方、荷物、訪れる美術館の下調べ、なども事前学習になります。

 

一方で、欧米を訪れる際の生徒の反応を長年見ていると、女子高生は、お土産を含む買い物、現地のイケメン、現地のファッションに並んで、現地の街並みに強い興味を持つ子が多くいました。

現地の街並みは今や、インターネットでいくらでも見ることはできます。そこで、行く前に現地の街並みを味わってしまえばいいと考えました。そのためには、その風景を描いて仕舞えば良い。

僕のクラスには高い集中力で絵が描ける子が毎年たくさん入ってきます。僕の期待通り、熱心に取り組んでくれました。

 

実際の授業の様子

 

まずは、自分の関心のある国や都市、もしくは実際に修学旅行で訪れるランドマークを調べてネットで徘徊することを勧めました。

描く写真の著作権に配慮して、Wikipediaコモンズを使うことを勧めたり、去年の先輩や先生が行った時の写真を提供してもらってそれらの写真を見てもらいます。

 

現地の風景を味わい、絵に描くことでその風景を噛み締めることができ、実際に現地に行った時に自分が描いた風景に出会うという「一度しかできない体験」をしてほしいというのが狙いなので、基本的な描き方は自由です。

そんな中で生徒の要望が多かったのは、トレースの初期の段階では「部屋を暗くしてほしい」というものでした。

ただし、あまり暗くしすぎたり、長時間やりすぎると眠くなってきたり、気分が悪くなる場合もありますから注意が必要です。


f:id:haata:20200406051341p:image

 

画面に紙をテープで固定して、このようにトレースしていきます。


f:id:haata:20200406043743j:image

 

これはチェコプラハの風景で、僕が自分で撮った写真を加工して、実際に僕がポールペンで描いている途中の写真です。

トレースする素材は、印影がはっきりしているとやり易いので、Photoshopでフィルタをかけたり、明るさ・コントラストの調整をすることを勧めました。このあたりにPhotoshopの使い方の指導を(ほんの少しですが)織り交ぜています。


f:id:haata:20200406043747j:image

最初から鉛筆描写風フィルタをかけて、模写するということもできる、ということも授業では紹介したりしました。

 

まとめ

 

デジタルの画像をトレースするというと、どれも同じような絵になってしまうのではないかと思う人もいるかもしれませんが、心配ご無用です。どうしたってその人の鉛筆のタッチやクセは出るもので、課題として提出された完成作品の全ては、この世に2つとない作品ばかりになります。権利上、ここでそのような生徒の作品を紹介できないのは残念ですが、

毎年、たくさんの素晴らしい生徒の、たくさんの素晴らしい作品に出会うことができるのも、高校講師として大変幸せだなと思うことの一つです。

 

さて、実際に、オンラインスケッチをして、いざ修学旅行へ行き、自分が描いた風景の実際の場所に足を運んで、感慨深く過ごせたという子がいました。

是非皆さんも、旅行の行き先の風景をスケッチしてみて、その風景と現地で会うという体験をしてみては如何かなと思います。

 

ちなみに、「手ぶら」を推奨している当ブログでは、行く前のスケッチだけではなく、実際に自分が行ってきた場所の、自分で撮ったきた写真を使って、帰国後にスケッチするということもお勧めしたいです。これは実際に当ブログで既に何回か紹介しました。現地でやることはスマホで写真を撮り、その現地での音や匂いを充分味わってくることだけです。

実は、手ぶらを諦めてペンと紙を持って旅行先でスケッチしてみるというのをやりたくてウズウズしてるんですが、新型コロナの影響で全く海外には出られず、家で悶々と過ごしているわけなので、実際はオンラインスケッチしかやり用がないという、今日この頃ではあります。。。

最近では大学や高校のオンライン授業というのがこれまでになく必要とされてきています。本日のこのブログも、オンラインの課題として、教材として提供できるように、自宅で、iPadと紙と鉛筆があれば取り組むことが出来るようにと、記しているところであります。

 

ということで、このブログではまた引き続き旅行記を中心に、スケッチや手ぶら、実際の教育現場について書いていきますので、もしろよしければ引き続きご覧ください。

 

ありがとうございました。

(今日はおしまい)

 

 ※ 他の「スケッチ編」はここからご覧頂けます。

https://www.haatablog.com/archive/category/sketch